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消すかもしれない話「後輪」その1

地球温暖化問題はどこへやら。

2010年の猛暑といい今冬の大雪といい、どこかで何かが変わって来ているような気がするが被害を被っておられる地方にお住まいの皆様には謹んでお見舞い申し上げたい。

今でこそ車の主流はFF車、フロントエンジン・フロントドライブで車体の前にエンジンがあり前輪を駆動させるが、その昔はFR車、フロントエンジン・リアドライブがほとんどであった。

雪道を走る際はタイヤチェーンを駆動輪に巻きつけて走る。

40年以上前の雪深い紀伊半島の山奥ではほとんどの車が後輪にチェーンを巻いて雪道を駆け抜けていた。

そんな時代のひとつの物語。

何年か前にミクシィで書いて以来退会とともに封印していたが、思うところがあり書いてみることにした。
いつか消すかも知れないのでそこんとこヨロシク。



オレがその地に産まれて2歳の誕生日を迎える前。
弟が産まれて2ヶ月も過ぎない日の朝、父親が愛用していた茶碗が突然割れたそうである。

不吉な予感は当たり父親は交通事故で亡くなり二度と帰ってくることはなかった。

母親と二人の兄弟は「家」というにはあまりにも粗末な小屋に残された。

その小屋の前には一本の桑の木があり、葉っぱを集めては蚕の餌にしていた。

蚕が桑の葉を食べて自分の口から糸を出しては繭を作る。

すなわち「絹の糸」である。
繭からどうやってシルクを紡いでいたのかは覚えていない。

しかし人間の脳みそってのは不思議なもので父親の記憶は一切残されていないが、桑の葉っぱと蚕の匂いは覚えている。

クソ忌々しい桑の葉と蚕の匂いから一日も早く逃れたかった。


母親は子供の頃に何かの病気にかかり視力をほとんど失っていた。

かすかに認識出来る一筋の光だけが頼りであり、おまけに膝にも病気を抱えていて歩くのがやっとの状態であった。
そんな中、乳飲み子を2人も抱えて一家の稼ぎ頭である父親を亡くしたことは家族を絶望の淵に叩き落とすのには十分である。

僅かばかりの畑で農作物を作り、蚕が吐き出す僅かばかりの絹の糸と土木仕事と時折舞い込む製縫工場での収入しかあてがない。

そんな我が家に待ち受けていたものは当然のように極貧とイジメであった。

明日に続く
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